あなたのギャップにやられています
まずは、簡単なミーティングをするために置かれている大きめのテーブルに取り掛かった。
昨日の仕事の形跡の残るテーブルは書類が散乱していて、それらをひとつにまとめて、テーブルを拭いた。
「さーて」
デザイン部のデスクを一通り掃除すると、自分の仕事に取り掛かった。
雅斗がいなくてもやることは、やまほどある。
デザインの修正は彼がないとどうにもならないから、クライアントに提出するデザインの説明の資料に取りかかった。
今、彼は小さなものも合わせると、5つのデザインを平行して担当していて、そのうちのひとつがもう完成間近だ。
だけど、黙々とパソコンとにらめっこしているのはとても疲れる。