あなたのギャップにやられています

週末のお休みは、会社のことを忘れて思いっきりはしゃいだ。
ふたりで朝食兼昼食を食べにリアンに行くと、マスターが笑顔で迎えてくれた。


「木崎君、久しぶりだな」

「はい。ご無沙汰してます」

「木崎さん、百合ちゃんが会いたいって言ってたよ」

「ほんとですか。私も会いたいです」


席に着くと、雅斗が変な顔をしている。


「百合と、そんなに仲良しなのか?」

「うん。この間来たって話したでしょ。すごく楽しかったの」


雅斗がなんだか複雑な顔をしているのを見て、首をかしげる。

どうしたって言うのよ。
あー、まさか嫉妬?
雅斗って意外と独占欲強いから。


「あ、百合ちゃんとはなんでもないよ?」

「当たり前だ」


3人で……とかって言われたけどね。
でも百合ちゃんは、雅斗のこと一筋だし。

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