あなたのギャップにやられています
「木崎さん、今日はどの肉にする?」
「あはは」
マスター、その聞き方は……。
肉が確かにお好みだけどさ。
「チーズインハンバーグって、美味しそう」
「あぁ、ここの一番人気」
「それにします!」
ちょっとは女の子らしいものを頼んでやる! なんて意気込んでみたけれど、結局肉だわ、私。
雅斗はそれに反して、シーフードグラタンなんて頼んでいる。
「あ、マスター、サラダもつけて」
「オッケー」
「冴子、それだとメタボ一直線だよ」
「う……」
大変痛いところをついてくる。
私だって一応気を付けてはいるんだよ?
でも確実に野菜不足なのは否めない。
それでも、雅斗と暮らすようになってから、私の食生活は相当改善した。
肌荒れも良くなってきたし。
まぁ、もちろん、雅斗が栄養バランスを考えて料理を作ってくれるおかげだけれど。
え? 肌荒れの改善はエッチのおかげ?