あなたのギャップにやられています

彼女はその視線の先になにを見ているのだろう。
具体的ななにかではない。

未来? 将来の自分?
そう感じるのは私だけだろうか。

しかも決して明るくはない未来。そんな気がするのだ。


けれど同時に、彼女の瞳の奥にくすぶっている情熱の炎を感じる。
それがいつしか目覚めたとき、未来は明るいものに変わる気がして。

だから私は、この絵が好き。



「私、みたい?」

「そう。彼女はきっと今は自信がないんだ。
だけど視線に力を感じる。
きっと来るべき未来に希望を持っていて、いつか自分もと思っている気がする」


驚いた。ほとんど私と解釈が同じだ。

彼女の瞳はとても寂しげだけれど、それだけではない。
寂しそうな一方で、どこか力も感じるのだ。

でも、それが、私?

< 401 / 672 >

この作品をシェア

pagetop