あなたのギャップにやられています
「すごく時間かかるよ?」
「うん。今日だけで仕上がらないのは、わかってる」
「多分、我慢できなくて抱くし」
「あはは」
彼の心は決まったのかもしれない。
私の願いは届いたのだろうか。
たまらなくなって彼の胸に飛び込むと、すごく強く抱き寄せられる。
この温もりが大好きなんだ。
「冴子は最高の女だな」
「知らなかったの?」
「キスはしていい?」
私が小さく頷くと、彼は優しいキスをした。
それからの彼は、画家、木崎雅斗だった。
私を小さめのソファに横たわらせて、下半身には彼の真っ白なシャツをかけてくれた。
まるで"情事が終わったばかりの女"の様だ。
「小さいおっぱいでごめん」
私がつぶやくと、クスッと笑った彼はもう一度私にキスをした。