あなたのギャップにやられています
「どうせ昨日はリアンの肉だろう」
「なんでわかるの?」
なんて言ったものの、私の行動パターンなんて決まっているか。
でも、百合ちゃんとの居酒屋デートは内緒だ。
もちろん、ナンパされたことも。
「いただきます!」
昨日あんなに食べたのにお腹が鳴っている私は、さっそく味噌汁を口にした。
「やっぱり美味しい」
「そうだろう?」
雅斗がイギリスに行ってしまったら、もう食べられないと思うと、ちょっと残念だ。
それまでに技を盗もう。
雅斗は相変わらず、イギリス行きについてなにも言わない。
きっと揺らいでいるんだ。
彼の方から言い出すまでは少し待とう。
私の気持ちは、決まったから。