あなたのギャップにやられています
足の長い木崎君が、小さい私にスピードを合わせてくれているのに気が付く。
今までも、ずっとそうだったのかもしれない。
彼の言うとおり、そそくさと彼の部屋に泊まる用意なんてしていた私。
お試し君のはずなのに、もう完全に彼のペースにはまっている。
木崎君に指摘されて、隣のストーカー君の恐ろしさにやっと気が付いたわけだし。
お隣さんがイケメンでお金持ちだったら、それはそれでよかったかもしれないけど、タイプじゃなかったし。
という問題じゃないか。
こっそり人の生活を盗み見ているようなストーカーは、イケメンでもお断りだ。
あの人にもし襲われたらなんて、やっと気が付いて震えたなんて、相当間抜けな話だけど。