ずっとページ数が多くて、読むのを後回しにしてきたけど、それを後悔する本当にいい作品でした。

ただのオフィスものとかとはまたちがくて、主人公の夢とか将来と、相手の夢と将来が交差する感じで、自分も今夢に向かって努力しているところだったので胸にずんと突き刺さる感じでした。
百合ちゃんとデザイン部の部長さんもいい味出してて、脇役が表情豊かで絶対本当に居るとしか思えないくらい、どの人も存在感がありました。
男性の外見と中身のギャップがお話全般を通して描かれていますが、恋愛小説のように読んでいたのは前半のみで、後はこの二人の人生が幸せになるように祈りながら読んでました。
エッチシーンも何度かありましたが、キュンキュンするシーン盛り沢山で、よかったです。
思い付いたところから感想書いたため、目茶苦茶ですが、すごく気に入りました！！
ありがとう！

デザイナーの木崎くんとオペレーターの冴子は苗字が同じ同僚。常に笑顔で冴子に頼ってくる草食系の彼が残業の帰り道送ってくれることになったけど、肉食系な木崎くんに変わっちゃって……？

サイトと文庫本で２回読ませていただきました。
その中でも印象に残ってるのが冴子の
「女に振り回されて、夢を台無しにする男なんて、魅力ない」って言葉です。

離れたくない気持ちを抑えて、でも後で後悔をしたくなくて
木崎くんに決心を付けてほしくて言ったと思うのですが、すごくじーんときて印象に残りました。
そんな冴子が強くて、かっこいいなと思ったし、彼女のようになりたいなって思いました。

素敵な作品をありがとうございました。

同じ部署で仕事上のパートナー関係を結んでいる木崎コンビ。
同期でありながらも、草食系の木崎君に対しては姉のように接してしまう冴子だけど、ある日、本性を見せた木崎君の姿を知る。会社での彼と私生活の彼の姿のギャップに戸惑いながらも、次第に惹かれていく冴子なのだけど……

この作品の第一の見せ所は木崎君のギャップ。そして、そんな彼にどんどんと嵌っていく冴子との純愛だと思います。
オフィスラブならではの甘い展開と、仕事上でのトラブル。それだけはなく、冴子の中でのコンプレックスや企業での力関係など、リアルさいっぱいで読みごたえ満載でした。
そして、木崎くんのことを思っての決断など、それにいたるまでの自分の中での葛藤など、すごく共感できるところがあり、どんどんとストーリーに惹きこまれていきました。
切ないながらも、ほっこりとさせられる、とても素敵な作品でした。