ブラッディ トゥ ナイト

僕は返り血を浴びながら再びナイフを傷口に当てる。

先程よりも力を入れて深く切り込む。

ぐちゅぐちゅ……ガッ、ガガ……ぐちゃ……くちゅ……

骨に当たり簡単には切れなかったが、なんとか首の半分くらいの深さを切ることが出来た。

前嶋は口から血を吐いて事切れていた。

首がパックリと裂け、骨が露出している。

腹から練乳が垂れる直腸を引きずり出され、骨が見えるほど首を裂かれた前嶋の様を見て、安堵の溜め息をもらす。

犯す事が出来なかったから完璧とは言えないが、それ以外は上手く殺れた。

「大丈夫か……?」

死んだ前嶋から目を離さない火茂瀬に声をかける。

< 105 / 379 >

この作品をシェア

pagetop