ブラッディ トゥ ナイト
自分の右手薬指の指輪を見て、一気に冷たい汗が噴き出した。
『みゆきっ!!』
血だらけの女性は、みゆきだった。
『みゆき!!おい、しっかりしろ!!みゆき!!』
俺は泣きそうになりながら、血だらけのみゆきに駆け寄った。
首を切られ、手足も数ヶ所切られ、腹部からも血が出ていた。
酸素マスクを付けて手当を受けているみゆきは、俺が見ても生死を彷徨ってるのだと解った。
『みゆき!!俺だよ、みゆき!!』
血溜まりに沈むみゆきの手を強く掴むと、虚ろな目をしたみゆきが俺を見た。
『みゆき!!しっかりしろ、俺がついてるから!!』