ブラッディ トゥ ナイト

『正面から襲いかかって最初に左の二の腕、その次に身を守った女の右腕を2ヶ所。無防備になった右の横腹を切って、振り上げたナイフで首を切り裂いた後、倒れた女の左太ももにナイフを突き刺して、逃げて行った』

すごく怖かっただろうな……助けてあげられなかった自分を殺したくなった。

俺はナイフを構えた。

『よくも、みゆきを……』

言われた通り、左の二の腕をナイフで切りつけた。

と、同時に操りが解けて男は、一瞬にして恐怖に顔を歪めた。

『ッぁあ!!』

続けて身を守った男の右腕を力任せに2ヶ所切り裂いた。

『ァア"ッ……やめろっ……ぅあア"』

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