ブラッディ トゥ ナイト
苦笑いをして見せると、隣に居る火茂瀬が僕に噛み付いて来た。
「ひどくないですか!?梓さん。俺ん家でお泊まりした仲なのに!!」
「あれは、したくてしたわけじゃない!」
「ハハハ。2人が凄く仲が良い事は解ったよ」
白城は僕たちを父親の様な眼差しで見つめた。
「ちょっとやめて下さいよ」
「やめて下さいってどーゆーことッスか!?」
「火茂瀬は黙ってろ!」
「あーはいはい。そこまで。本題に入るよー?」
眉をハの字にして笑う白城は手帳を開いた。