ブラッディ トゥ ナイト
挨拶はしたが紹介された意図が掴めず、火茂瀬と名乗る男の隣に立つ大腹課長を見た。
「何でって顔してるね」
「あっ……いや、その……」
図星を突かれ、気まずくなり目を逸らして頭を掻く。
「これからは二人で、行動を共にしてもらう」
「はい⁈」
火茂瀬は知っていたのか、驚いたのは僕だけだった。
「嫌かね?」
「いえ、別にそういう訳では……。あの、白城さんは知っているんですか?」
「さっき伝えておいた。今回二人が担当している事件が終わったら、四方木君の相棒は火茂瀬君だ」