ブラッディ トゥ ナイト

『ほんと、ありがと。立派な奥さんに成れるように頑張るね!』

萌が席を立って、僕に抱き付いてきた。

僕も萌の背中に腕を回す。

照れて微笑み合ったあと、ゆっくりと唇を重ね合わせた。

触れ合うだけのキスを繰り返し、唇に吸い付いて舌で深く絡み合う。

『ねぇ……ベッド行こ?』

うっとりとした瞳で僕を見つめ、珍しく萌から誘って来た。

『でも、もうすぐ時間だぞ?』

明日は朝からお互い仕事だったので、そろそろ萌を帰さなくてはならなかった。

『一時間あるし……』

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