ブラッディ トゥ ナイト

夜中なのでマンションに人通りは無いが、一応外を確認してから2人で家を出た。

車で20分の所に萌の住むマンションはあるのだが、道路が空いていたので15分で着いた。

『今日はありがと。マネージャーと事務所に結婚の事は伝えておくね』

軽く別れのキスをして、萌は車を降りた。

『あぁ。じゃぁまたな』

僕は萌を送り届け、真っ直ぐ自宅に帰った。

リビングの明かりを点けると、扉が開きっぱなしの寝室で何かが光を反射した。

寝室へ入り確認すると、ベッドの上に萌のリップクリームが転がっていた。

確か、萌が出演している化粧会社のCMと同じ物で、このリップクリームを萌はすごく気に入っていた。

もう寝てしまっているかかもしれないので、リップクリームを忘れている事をメールで知らせた。



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