ブラッディ トゥ ナイト
僕が風呂から上がっても返信がないので、やはり寝てしまったようだ。
朝にでも返信が来るだろうと思い、僕も寝る事にした。
ケータイを枕元に置き、僕は目を瞑った。
目が覚めたのはアラームが鳴る10分前だった。
枕元に置いておいたケータイが着信を知らせる為に鳴ったのだ。
『もしもし』
『早朝に悪いわね』
電話の相手は萌のマネージャー、柏木幸子(カシワギ サチコ)だった。
柏木とは前から萌を通して交流があり、年上なので僕たちを可愛がってくれていた。
『いえ、僕も朝から仕事なんで起きてましたよ』
『そう、ならいいんだけど。あの、そっちに萌居る?』