ブラッディ トゥ ナイト
『おい、ちょっと待て!勝手な行動は困る』
確かに、朝から白城と別の事件の捜査をするのに、僕の発言は自己中心的だった。
だけどプロポーズした相手が突然行方不明になってしまったんだ。
早く萌を探し出さないと……。
不安で押し潰されそうだ。
『……すみません』
血が出るほど下唇を噛む。
『とりあえず今、梓が知っている事を教えろ。そしたら俺が動ける様にしてやる』
頼もしい言葉に涙が出そうになった。
僕は白城に今の状況を話した。