ブラッディ トゥ ナイト

『いらっしゃいませ』

店に入ると明るい声が響いてきた。

『少しご協力お願いします』

他の客に見えない様に警察手帳をレジを担当していた店員に見せる。

僕はその店員に、事務所へ案内された。

店長は居ないとの事で、店長の代理として事務所に案内してくれた青山という男が話を聞かせてくれる事になった。

『この近辺で事件ですか?』

パイプ椅子を用意してくれた青山は眉を寄せて聞いてきた。

『まだ事件と決まった訳ではないのですが、初乃咲萌というモデルをご存知ですか?』

『あぁ知ってますよ。有名ですよね。この辺に住んでるみたいで昨日も夜中に来てましたよ』

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