ブラッディ トゥ ナイト

《迫る死》


数台の車が停まっているパーキングエリアに、愛車を停めた早朝。

今日は友達と和装をテーマにコスプレの撮影をする事になっていた。

私は巫女の衣装と、髪は普段長いので茶髪のショートウィッグを選んだ。

今回撮影するスタジオの近くに神社があるので、衣装とウィッグは既に装着済み。

『全然人居ないなぁ……』

車内から見る外の景色に人の姿は無かった。

誰かに見られて巫女だと思われたかったのだが、残念だ。

車内で少し待ってみたが、ジョギングする人すら現れない。

諦めて矢が飛び出している鞄と、そこには入らない弓を持って車を降りた。

鞄の中には撮影に使う小物やカメラなどの機材が入っていて重たい。

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