ブラッディ トゥ ナイト
瞬きを忘れ、一瞬涙が止まる。
そして今まで感じた事のない恐怖に全身が震え始めた。
『んんッ!!んんんッ!!』
大声で助けを呼びたくても、袴の切れ端が私のSOSを吸収してしまう。
一瞬止まった涙は、倍以上になって流れ始める。
暴れても両腕がしっかりフェンスに固定されているので、逃げ出す事も出来ない。
『弓矢使えんの?』
『無理』
『触った事もねー』
銀髪男の問い掛けに2人は首を振る。
『あ、俺使えるやつ知ってるわ』