ブラッディ トゥ ナイト

無理と答えた茶髪男はケータイをいじり始める。

『誰?』

金髪男が、そのケータイを覗き込む。

『あいつだよ。よえーくせに弓道部の部長やってた奴』

茶髪男はケータイを耳元に当てる。

『今からそいつ呼ぶ』

電話の相手はすぐには出なかった。

『出ねぇ……』

一度電話を切り、掛け直す。

『あ、おいテメぇ。何ですぐ出ねぇんだよ!?』

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