ブラッディ トゥ ナイト
……先ずお前が落ち着け。
「落ち着いて下さい。今はとりあえず話を聞くだけなので……」
藤川の肩を優しく撫でる。
「あああの!……ぼ、ぼくが、殺したんです……ぼくが、ぼくがッ……僕を、捕まえて……」
溜めていた涙が頬を伝う。
「落ち着いて。話してくれないと、捕まえる事も出来ません」
「だからッ!僕が殺したと言っているでしょ!?」
落ち着かせる筈が、余計ヒートアップさせてしまった。
「では、なぜ殺したのですか?」
僕の質問に、震えていた藤川は動きをピタリと止める。