ブラッディ トゥ ナイト

「うぅッ……」

麻酔銃を打ち込む。

桑月は強制的に意識を手放し、そのまま前に倒れた。

関節を折らなければならないので、仰向けにする。

桑月が細身で助かった。

大きな声が出ない様に、コンビニで買ったハンカチを咥えさせた。

「さて。どっから折られたの?」

『右手の親指から順番に、指の付け根を折られたわ』

「俺さぁ、この事件関わってないから詳しく知らないんだよねぇ。だからサポートよろしく」

『当たり前でしょ?この男殺せるなら何だってするわよ』



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