ブラッディ トゥ ナイト
「じゃぁ、これ終わったら今夜も……」
『ヤらないわよ!それとこれとは話が別!!さっさと殺しちゃって』
「へいへい」
桑月の右手を持ち上げて答える。
左手で桑月の右手首を掴み、右手で桑月の親指を握る。
「そろそろ麻酔切れるから、金縛り掛けといて」
俺は握った親指を本来曲がらない方向に、力尽くで折り曲げた。
「!!!!……ぐっ……ぅうッ!!……ッ!!」
カッと目を開け痛みに悲鳴を上げるが、口を塞がれていて上手く声が出ない。
しかも、金縛りが掛かっている為、抵抗すら出来ない。