ブラッディ トゥ ナイト
君島にまで、あの時の事故を見られていたのか。
部下は何を言っているだという顔で君島を見ているから、変に思われる事はないだろう。
暴れ始めた君島を3人の部下が抑え付け、僕は動けなくなった君島の手首に手錠を掛けた。
「6時5分21秒、君島連逮捕」
1人の部下は床で泣き崩れている彼女に声を掛けに行く。
「君島を連れて行け。あと彼女に事情を説明しといてくれ」
部下に指示を出し、僕はケータイを取り出す。
「君島連確保。そっちは?」
火茂瀬に電話を掛けた。
『真南確保しました』