ブラッディ トゥ ナイト

「俺たちは霊感があるから今、お前と話しが出来るんだ」

文月は信じられないと言った顔で、嘘だ嘘だと繰り返す。

『俺は女を殺してないだろ!?殺したのは藤川じゃねーか!何で俺が殺されなきゃなんねーんだよ!?』

自分に罪は無いとでも言いたげだ。

「お前が殺してないのは知ってる。けど、お前は逃げた。だから依頼されたんだ。殺してくれと」

『誰がそんな依頼したんだよッ!?』

「真栄城奈々美だ」

文月は誰がか分からない様で眉間にシワを寄せる。

文月は真栄城と面識が無かったのだから知らないのは当たり前だろう。

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