ブラッディ トゥ ナイト
「あず……さ……わた、し……あずさ……」
頬を伝う涙が仮面の下から、溢れ出る。
萌が拳銃を手放そうと指先を震わせながら、ゆっくりと僕に両手を伸ばす。
「……ッ……!」
萌が小さく声を漏らし、伸ばしていた手を止める。
「ッ……あぁ……うぅッ……ぅあああああッ!!」
再び頭を抱えて、絶叫しながらその場に崩れ落ちる。
「萌ッ!?」
慌ててしゃがみ込み、叫び続ける萌の肩を掴む。
「ぁぁぁああああッ!!」