ブラッディ トゥ ナイト
「保湿クリームとかで、カサカサは無くなると思うよ」
青年の手で醜い姿になり、青年の手で綺麗になっていく。
とても複雑な心境だ。
でもこれなら梓に会える。
青年が席を立つ。
「俺はこれから出掛けるよ。帰りは遅くなるかなぁ……」
青年がドアノブに手を掛ける。
「完璧に綺麗になったら、犯してあげる」
ニヤリと笑う青年は、恐ろしい言葉を吐いて部屋を出て行った。
ベッドから出ようと体を動かしたが、ずっと寝たきりだった為に上手く動かせない。