ブラッディ トゥ ナイト

そっと、目を開け窓を見た。

「ッ……!!」

なに、これ……。

「いやぁぁぁぁあああああ!!!!」

硫酸の掛けられた目元や頬は、皮膚が溶けて垂れ固まり、顔がボコボコしていた。

モデルをしていた頃とは比べ物にならないほど、醜い顔になっていた。

「嘘よ……うそ……こんなのッ」

こんなの私なんかじゃない!!

違う違う違う!

悪い夢を見ているだけよ。


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