ブラッディ トゥ ナイト
「霊感は信じられるが、さすがにそれは……嘘にしか聞こえない」
「嘘じゃないんですって!!」
正座をしていた火茂瀬は興奮気味に立ち上がると僕の隣に座った。
火茂瀬の勢いに少し体が反る。
「わ、わかった……」
信じてもらえる事に安心したのか火茂瀬は嬉しそうに笑った。
だが、その顔はすぐに曇る。
「あの……聞きたいんですけど……」
コーヒーを飲みながら火茂瀬の次の言葉を待つ。
「何で……俺がコピーキャットだって解ったんですか?そもそも執行人のコピーキャットが存在するなんて話、出てませんよね!?」