ブラッディ トゥ ナイト
2人並びながら無言で4階へ向かった。
「お疲れ様です」
白城と僕は口々に言うと、窓際に置かれた桑月の死体の前に立つ。
鑑識が写真を撮る度にチカチカと光る死体を見つめる。
「……関節が逆に折られてる……同じだ。悔しいけど執行人にまた先を越された」
白城は死体から目を離さない。
僕は死体から目を離し、部屋を見回す。
「亀井、居るか?」
亀井は部屋の隅で鑑識と話をしていた。
「あ、四方木」