ブラッディ トゥ ナイト

僕の存在に気付き、此方に駆け寄ってくる。

「ちょっと来い」

僕は亀井の手首を掴んで、部屋の外に出た。

「なんだよ?」

「お前、いつ見回りに来た?」

僕は亀井を鋭く睨む。

「えっ?あ……電話するちょい前……そんな怖い顔すんなよぉ。俺だって他の仕事とかあったし。まぁ……寝ちゃったのは俺の責任だけど……」

助けを求める様な目で、僕に良い訳をする亀井。

「はぁ……寝てた事は黙っててやる。次は寝るなよ」

犯行時刻を調べる際に見回り時刻を報告しなくてはいけないので、僕と亀井の時間の差を指摘された時は、亀井の肩を持ってやろう。


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