ブラッディ トゥ ナイト

「そんな事ないです。正義のヒーローじゃないですけど、今まで女性のために殺ってきたんです。夢の中で会うのは報酬の代わりなんです。さすがに無償じゃ人殺しは出来ないですし。自分なりの利益無いと……」

真剣な顔で言っているので本音なのだろう。

「殺る気があるなら“これから”一緒に殺ってもいいぞ」

殺人をしている時点で半端な気持ちではない事は解っている。

僕だって遊びのつもりは最初から無い。

味方が居ればお互い楽な時もあるだろう。

「ありがとうございます!絶対足は引っ張りませんから!!」

火茂瀬は僕の手を握ってブンブン振った。

「よし!そうと決まれば早く寝ましょう!そろそろ約束の時間なんです」

火茂瀬はいきなり立ち上がると服を脱ぎ始めた。

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