蕾は未だに咲かないⅠ


もしかして此処で、3日も誰かに、いや彼に迷惑をかけてた?

ど、どうしよう。

関わりなんか、持ちたくなかったのに。


我に返ったあたしは、もう一度襖に手をかけた。開けた隙間から、向こう側へ足を踏み出す。

そこは、これまた殺風景な一室だった。

けど、そこには畳や襖は無かった。普通の、フローリングの床とテーブルがある。


本当に分かんない所…。


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