蕾は未だに咲かないⅠ
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情事が終えれば、本当にやってしまったのだと、激しい吐き気と生理的なのかどうか涙が流れそうになった。
それでも、息を止めるくらいにそれらをせき止めた。
視界に入っている、半裸の姿になった輔さんが窓を開けて煙草を吸っていた。
それさえも見つめる事が出来ないあたしは、きっと放心状態なのだろう。
あたしは必死に身体に力を入れ、なんとか上半身を起き上がらせる。
裸のままなのは何となく嫌悪感がして、シャツと下の下着だけを着た。