似ているからこそ、相容れない。
「………。」そのままピクリとも動かないイヴに、ミチルは「あぁ、」と声を上げた。



「ようやっとこの違和感の正体が分かったよ。ありがとう」


「………。」



にこり、笑うミチルにイヴは倒れたまま。何故動かないのだろうか?

しかしミチルは気にする風もなく部屋を静かに歩き回って口を開いた。



「まず最初に違和感を感じたのは自己紹介の時。アタシはあの時、同志に会った気がした」



『初めまして、だよね。どこかで会ったことナーイ?』

『………さァ、少なくともボクは『初めまして』だよ』



「確かにアタシらは初対面。会った気がしたのは、気のせいだ。……だけど何かが違う。

これが、最初に感じた違和感」


「………。」

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