似ているからこそ、相容れない。
「で、次はアンタの魔法を喰らったとき」



『壊れちゃえ!』

『っ、あー……やっぱ、違うか』



「あれはアタシが"もう人間じゃないこと"を確信したものでもあるんだけど………それだけじゃあ、ない」



こつ、こつ、窓に向かって歩くミチルの背中は無防備だ。



「そんで最後に。さっきのアンタの攻撃喰らってようやっと分かったんだわな。

アタシとアンタは、似ているようで違うんだと」



こつ、……足音を止めてイヴに背を向けるミチル。ああ、そっちに行っては駄目なのに。

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