似ているからこそ、相容れない。
つと、とある有名な小説のセリフが浮かぶ。そうか、そうなのかと。


死ぬのが、恐いのかと。



「ボクと遊ぼうよーう。ゲームはまだ終わってないんだよぉ?」


「………んな」


「え、」











「ーッ、ざっけんなっつってんだよ
 このあんぽんたんッ!!」



反転。世界が逆さになった。



…いや、違うか。
ボクが逆さになっているのか。



まだ思考が遅れる脳でそんなことを考えながら、ごきりと鈍い音がイヴの体から聞こえる。

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