似ているからこそ、相容れない。
「………。」



かつて、ボクと同じ選ばれた存在であるお兄さんがここに来た。

いや、正確に言うとボクが呼んだんだけどさ。


『防御』の魔法使いであるお兄さんは、最初こそボクを哀れむような目で見ていた。



コイツは壊れている、と。



だけど結局、ボクをどうすれば助けてやれるかと真剣な眼差しで訴えてくれたんだ。


ボクのために。

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