似ているからこそ、相容れない。
ボクのため。


それは純粋で嬉しいことだけれども。


だけどボクは『破壊』の魔法使い。


『破壊』故に、この空間に閉じ込められているんだ。


嗚呼なんて理不尽な。


こんな世界など『壊れてしまえ』


幾度となくそう願ったか。


だけどここは、あるようでない世界。
ボクの知らない、カミサマの創った世界。


【 l 】のボクでも、壊せない世界。

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