似ているからこそ、相容れない。
明日が来るなら、もう一度君に会いたい。そう願おう。



気づくと、誰もいない路地裏でへたり込んでいた。



「………なんで、」



ぽつりと呟く言葉と同時に思い返されるのは、先程まで死闘を繰り広げていたあの少女。



「なんで、アタシはここへ戻ってきたんだ?」



まだゲームは終わってないのに。


これじゃあまるで、アタシは昔のまんまじゃないか。


誰も救えず、自分だけが生き残る。



あんまりだ。

< 31 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop