似ているからこそ、相容れない。
「あひゃひゃっ、アタシはミチルさ。『殺したがり』ゾンビ……つっても人造だけどね」



ユラリと立ち上がり、少しずつ、だけど確実に一歩一歩イヴへと近づくミチル。


そしてイヴのすぐ目の前まで来たとき、ぐんっと顔を近づけた。


けたけたと無邪気に笑うイヴの表情を、隠れた心情を読み取るかのように。



「あはっ、なぁに?ボクの顔に何かついてるのぉ?」


「……んにゃ、ちょっと気になっただーけ。イヴ、1つ聞くけどさ、聞いちゃいますけどさ。

初めまして、だよね。前にどこかで会ったことナーイ?」


「………さァ、少なくともボクは『初めまして』だよ」



相も変わらず無邪気な笑顔を向けるイヴにミチルも、「そっか」と返して顔を定位置に戻した。

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