【完】隣の先輩。


「ううん、頑張んなきゃ…。」



絢ちゃんも応援してくれているんだから…。





「あ…」



前方に先輩の姿が見えて、つい声をあげてしまった。


とたん小林先輩はぐるんっとこっちを向いた。



やだ。何で家近くなんだろう。どうしても会っちゃうのに。



「あ、せんぱ……」

「鈴音!」

先輩はあたしの声を遮って、後ろにいたのであろう鈴音先輩に声をかけた。
そのままあたしの横を通りすぎた。






なん、で?









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