【完】隣の先輩。
くるっと後ろを向くと、挨拶を交わす2人。
やだ、もうそういうこと?もう付き合ってるってこと?
昨日の今日なのに?
「彩乃!おはよう。一緒に行こう。」
立ち止まっていると2人がすぐにこっちに来た。
さっきまで2人で話していたのに、何でくるんだろう。
「あのね、悠輔が…」
「すみません!あ、あたし先にいきます!!」
鈴音先輩の声を遮ってそういったあと、あたしは駆け出した。
今、先輩の顔なんか、見れないよ。
馬鹿、先輩の馬鹿。
一番の馬鹿は、
あたしだ。