【完】隣の先輩。


「あー…」



なんか恥ずかしくて髪をぐしゃぐしゃにしてやった。


「…ちょーし、のってんじゃねーよ、ばーか。」



髪をぐしゃぐしゃにしてそういうと、彩乃は髪に指を通しながら俺の顔を覗き込む。



「せ、先輩??怒ってる??ごめんね…」



「怒ってる。」



そう言って彩乃を腕に閉じ込めた。



真っ赤になった俺の顔をみたせいか、にやにや笑った彩乃が、すごく愛しかった。



大切だって、思った。





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