【完】隣の先輩。


え、まじか。というのがぶっちゃけ俺の気持ちである。いやいや、まじで。部活吹奏楽なんだよ?今日休みなんだよ?そこでわざわざこれいく?



「え?あ、うん。いいよ。」



かといってにこにこ笑う彩乃にそんなこと言えるはずもなく…



俺の口から飛び出したのはあんな言葉なわけで。



「やった!」



単純な俺は無邪気に笑う彩乃でそんなことどうでもよくなってしまうわけで。



「ん、よし、とりあえずチケット買わねーとな。」



そう言って行列を指差すと、あからさまにげっという表情をした彩乃。




くるくる表情がかわる彩乃をみるのは、楽しかった。





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