【完】隣の先輩。
「お、俺に意見求めるの??」
狼狽える耀太はなにか思い付いたように真優に小声で話し始める。
「ね、彩乃ちゃん。今日先輩いないから合奏なくて部活早く終わるじゃない??そのあと3人でアイス食べにいこうよ、まだまだ暑いし!!」
「真優…耀太…。ありがと……もちろん、耀太のおごりだよね!!」
「え。」
耀太は固まった後鞄をまさぐり、お財布を確認し、やれやれといった感じにため息をついた。
結局おごってくれるんだから耀太はやっぱり優しい。