【完】隣の先輩。
泣く泣くお金を払っている耀太を見て、さすがに申し訳なくなってきた。
「…なんか、ごめん、耀太。」
一言謝ると耀太は…
「バカ。別にいいんだよ。悠輔先輩いねえし、寂しいのはわかるからな。」
ぽんっと頭を叩きながらいった。
…じゃあなんでお金払うとき泣いてたの?
そういう疑問を口に出さなかったのはあたしなりの配慮だと考えている。
2人ともあたしのこと考えてつれてきてくれたんだし…!いい友達を持ったと思う。
「ありがとう、耀くん」
「ば、馬鹿。そういう顔外ですんな//」
まあこういうやり取りはほんとにあたしのこと気遣ってるのかと言いたくなるけど。
あたしが今、落ち込んでるのにね、まあ、幸せそうでいいんだけどね。
同輩が幸せなのは、あたしも嬉しい。