【完】隣の先輩。
「…真優、耀太。ごめんね、あたし、帰る。なんか今、ここにいれない。」
走り出した。2人の声も、聞こえなくなるくらい、早く。早く。
ネガティブになったことなんて、今までなかった。
むしろポジティブ無双っていわれるくらいポジティブで楽観主義。
なのに、なんかおもいね。あたし。先輩のことになるとわけわかんなくなる。
あたしは、なにがしたいんだろう。
自分が自分で、わかんないよ。
この気持ちも、胸の痛みも。
確かにあたしのもののはずなのに。