【完】隣の先輩。
初めて、心からそういえた気がした。
『…ん。ありがとな。お土産、買ってくから待っててな。』
「うん!」
電話を切ると、いつも不安で仕方ないのに。
今日は、なんでかな。すごく晴れ晴れとしてる。
先輩はあたしを好きでいてくれている。
遠く離れてても、大丈夫って思えるくらいに、先輩は私を好きでいてくれている。
同学年の人たちが先輩と一緒にいる時間を、あたしが今、上回ることはできない。
けど、少ない時間でも、"幸せ"。そういえる。
一緒にいる時間の長さじゃない。
一緒にいる時間の想いが一番大事。
その事がわかったから、こうしてなやんだじかんも無駄じゃない。
そう思えたのも、先輩のおかげだね。